循環型経済をデザインする
グローバル・アワード
crQlr Awards 2023
「crQlr(サーキュラー)」とは?
crQlr(サーキュラー)は、 生産し消費するだけの直線型経済から脱却し、消費から再び生産へと循環することを前提とした 新しい経済「循環型経済」に基づいた、 新しい社会をつくるすべての人を支援するグローバル・コンソーシアムです。
ますます加速する気候変動と生物多様性の緊急事態において、 トップダウンの「持続可能性」の模索だけでは十分ではありません。
私たちは、ほんの数十年先の未来すら、 何を食べ、何を着るのか、どのように暮らすのかが不確定な時代に生きているのです。
つまり私たちは “今あるもの” を手放し、 存在のあり方を根本的に捉え直す必要があるのです。
そのために求められるのが、循環型の新しい経済、循環型経済のデザインです。
crQlrを運営するグローバルなクリエイティブ・コミュニティのハブであるFabCafeと、 アジアのクリエイティブ・カンパニーであるLoftworkは、 これまでに国内外の大企業から地方自治体、教育機関、アーティストやデザイナー、専門家と協業し、 さまざまなクリエイションを行ってきました。
それらのネットワークを最大限に活かし、 crQlrは、オープンなコラボレーションと学際的な取り組みを推進します。
crQlrのコミュニティの力が、循環型経済における新しいイノベーションを推進し、私たちの未来をつくっていくことを信じています。
crQlr Awards について
どうすれば現在の経済システムを循環型にできるのでしょうか?
私たちはデザインの力がその転換を実現すると信じています。
crQlr Awards(サーキュラー・アワード)は、
循環型経済の実現に欠かせない「サーキュラー・デザイン」を実践するには、既存の産業における実践的なノウハウだけでなく、国内外の事例に触れて視野を広げ、起業家やアーティストなど幅広い分野のクリエイティビティを活用する総合力が必要という思いのもと、その方法のひとつとして、2021年にスタートしたアワードです。
crQlr Awardsでは、いままさに未来を作り出している国内外のクリエイターやプロフェッショナルを審査員に迎え、新たな世界の設計図を称賛し、その実現を模索します。
私たちは、未来をつくるすべての人からのアイデアを募集しています!
crQlr Awardsが大切にしていること
1. 直線型ではなく循環型の評価を行う
集まったアイデアを評価して賞を決定し、終了する「直線的型の」デザインアワードとは異なり、サーキュラー・アワードは循環型のアワードを志向します。授賞式等、アワードに直接関係するイベントに限らず、応募者全員が参加できるネットワーキングイベント等を行うことで新しい交流や、アイデアの改良ができる機会を提供します。
2. 名声ではなく、行動のためのアワード
アイデアの審査を行うのは10名の国内外の審査員たち。フィードバック、メンタリング、イベントでのPR などを通してプロジェクトの実現のサポートを目指します。応募可能なアイデアは循環型経済の実現に向けた大規模なプロジェクトから、計画中のアイデア、会社の中でボツになったアイデア、ひそかに心で温めているアイデアでもOK!
3. グローバル視点を獲得できる
2024年3月に世界3拠点(東京、およびFabCafe Globalから2拠点)でcrQlr Exhibitionを開催。
また、同月にFabCafe Tokyo(東京・渋谷)で開催予定であるcrQlr Summitでは、審査員と受賞者をゲストに、評価ポイントや質問、ディスカッションの場を提供します。オフラインでの開催を予定しています。
募集要項
サーキュラー・デザインに関わるものであれば、ジャンルは問いません。
アイデア、プロジェクト、プロダクト、サービス、活動、進行中のプロトタイプやアート作品もお待ちしています。
プロジェクト・アイデアの視点
Material / マテリアル
素材の小さな革新が、直線的な経済をゆさぶり、循環型経済へと大きく変化させます。革新的な新素材はもちろん、バイオ素材、アップサイクル素材などが対象です。さらに加工技術など、素材の開発プロセスも該当します。
Products and Services / 製品とサービス
循環型経済の枠組みだけをつくっても世界は変わりません。そこには新たな価値を提供する製品、アプリ、エクスペリエンスデザイン、DX、サービスが必要です。未来に先回りしたような、「ハッとさせる」デザインを見せてください。
Art / アート
アートは社会や経済にインパクトを与えながら、個人に希望を与え、感動を呼び起こします。バイオアート、スペキュラティブアートなど、未来に強烈なインスピレーションを与えるアートプロジェクトを求めます。グループから個人の作品まで、プロジェクトの規模は問いません。
Education / 教育
新しい持続可能性の模索と資源効率の最適化を実現するための基本となる教育が、未来の社会には必要です。循環型経済について学び、実践することのできる教育プロジェクトを求めます。
City / まちづくり
革新的な都市・まちのプロジェクトを求めます。持続可能で相互に結びついた、新しい都市・まちの生態系が必要です。とくに明確なESG(環境、社会、ガバナンス)を策定し、評価可能で持続可能な目標を掲げて変革に取り組んでいる市や町が対象です。
System / 仕組み
人間の未来を再定義し得る、刺激的なシステムのデザインに焦点をあてたプロジェクトを求めます。たとえば、既存のシステムを覆すような新しい発想のサプライチェーンマネジメント、ビジネス戦略、モジュラーシステムなどが該当します。
審査員
crQlr Awards 2023では、さまざまな分野で活躍されている10名の審査員をお迎えします。
賞について
審査基準
crQlr Awardsは、最も優れたプロジェクトを表彰するのではなく、循環型経済を目指す社会・個人に新たな視座を与える、クリエイティブで独自性と将来性のあるプロジェクトを、発見・支援することを目的としています。以下の審査のポイントと、審査員個々の独自の視点・興味関心のある分野を、評価の軸としています。
- クリエイティブであるか?サーキュラーエコノミーへの洞察があるか? for People
- 資源循環だけでなく、環境に対してポジティブな影響を与えられているか? for Planet
- 循環型経済を目指す社会、企業の課題に対し、解決策を示しているか? for Profit
審査員賞
10名の審査員が、それぞれの視点で5点ずつ選び、独自の賞の名前とコメントを授与します。
昨年の授賞エントリーはこちらからご覧いただけます。
審査員賞の受賞特典
- 受賞者には、審査員から独自の賞の名前とコメントを授与
(コメントはクリエイティブ・コモンズとして扱われ、ご自由に活用いただけます) - 循環型経済の取り組みを周知・PRしていく活動の後押しとなる「crQlr Awards 受賞」認証ロゴを授与
- FabCafe、Loftwork、IDEAS FOR GOOD、Circular Economy Hub、他各種メディアスポンサー媒体への露出によるプロジェクトのPR
- IDEAS FOR GOOD、Circular Economy Hubにおける、受賞者へのインタビュー記事の公開 ※一部受賞者のみ
- 2024年3月に予定しているcrQlr Exhibitionにおいて、FabCafeグローバル3拠点(東京、および日本〜海外のFabCafeから2拠点)での受賞プロジェクト・アイディアの展示。日本もしくは海外からの往復の飛行機代、3泊分の東京での宿泊費を、各受賞者1名まで補助します。※一部受賞者のみ
- 2024年3月に予定しているcrQlr Summit Tokyoでの、審査員・有識者からのオープンフィードバック、ディスカッション ※一部受賞者のみ
特別賞
ジャンルや規模を問わず、「従来の産業構造やシステムの枠組みを越え、ステークホルダー間の新しい関係性を構築することで循環を実践するプロジェクト・アイデア」を募集し、3点を表彰します。
審査員10名が審査した活動・プロジェクトのなかで、一番多く投票された3点が選ばれます。
審査員数名からコメントを授与し、2024年3月に予定するFabCafe Tokyo(東京・渋谷)でのcrQlr Exhibitionにて展示・プレゼンテーションいただけます。
※すべてのエントリーは自動的に特別賞の審査対象になります。
特別賞の受賞特典
- PR素材としての、「crQlr Awards 受賞」認証ロゴを授与
- 審査員数名からの受賞コメント / フィードバック
- 2024年3月(予定)にFabCafe Tokyoにて開催する、crQlr Exhibition Tokyoでの展示・プレゼンテーションの機会。日本もしくは海外からの往復の飛行機代、東京での3泊分の宿泊費を各受賞者1名まで補助します
- 循環型経済を目指す活動を行う、ビジネス、アカデミー、クリエイターネットワークへの参加
- FabCafe、Loftwork、IDEAS FOR GOOD、Circular Economy Hub、他各種メディアスポンサー媒体への露出によるプロジェクトのPR
実施スケジュール
- 応募期間 ... 2023年9月19日(火) 12:00(日本時間正午) - 11月
10日(金)12:00(日本時間正午)13日(月)23:59(日本時間) - 審査期間 ... 2023年11月22日(水) - 12月6日(水)
- 結果発表 ... 2023年1月
- crQlr Exhibition、Summit ... 2024年3月
応募について
応募に必要なもの
以下のボタンから詳細な応募要項をご確認いただけます。
※応募時の言語について
審査は英語でもおこなわれるため、日英併記でご応募ください。
英訳には、DeepL翻訳ツールなど翻訳サービスをご利用ください。
※エントリーフォーム操作時の注意点
エントリーフォームを開いたまま、2時間以上経過するとセキュリティのため自動ログアウトが行われ、入力途中でも内容は保存されません。
予めお手元に保存のうえ、フォームの送信をお願いいたします。
2022, 2021年の受賞プロジェクト
crQlr 公式サイトでは、2022、2021年度の受賞プロジェクトと、審査員からのコメントをご覧いただけます。
▼2022年
▼2021年
crQlr Webサイト
本アワード、イベント、ハッカソン、プロジェクトの4つの取り組みに関して発信していきます。
- crQlr Web : https://crqlr.com/2022/ja/